現時点での制作の方向性をまとめてます。
1.敬愛する作家の作品:クリムト
「愛」 幸せな男女の背景に死神や亡霊が描かれている。 バラは豊かさと滅びの象徴。 |
「希望I」 妊婦と負のイメージの対比。 |
「希望II」 妊婦から若い女性への繋がり。 |
「女の生の三段階」 赤ちゃん、乙女、老婆。 |
「死と生」 死神と、10人の老若男女が寄り添う姿の間。 |
「ひまわり」 幸福や歓び。 |
クリムトの作風
19世紀末の、退廃的なウィーンを生きた作家。当時のウィーン=オーストリア帝国は、ハプスブルク家の時代からの栄華を残していたが、その富は貴族が独占し、民衆に行き渡らなかった。このため、貧富の差が激しく、明らかに帝国が破滅直前だった。この退廃ムードを感じ取った、刹那的な享楽主義者でウィーンの街は溢れていた。
クリムトは最初、宗教画を描いていた。しかし、ハプスブルク家の血を引く皇太子の自殺や、クリムト自身の弟の病死にショックを受けて、退廃芸術と呼ばれる独自の方向性へ作風を変えていく。
・金箔を用いた作品や恍惚とした表情の女性を描いた作品には、刹那的な享楽主義を感じる。
・自然を描いた風景画には、穏やかで心地良い幸福を感じる。
・妊婦や老いる経過、老若男女には、続く希望を感じる。
好きな理由
クリムトの作品から、生きているパワーを感じるから。自分の制作と繋がる点
・生きる幸福と苦悩の対比表現。今、私は学生から社会人になろうとしている。このために、将来や人生を初めて真剣に考えている。
生きていると、プラスもマイナスもあると思う。
また、先のことはイメージしづらい。先は長いかもしれないし、短いかもしれない。
・バラによる表現
バラの持つ、豊かさと滅びの対比イメージ。
花が枯れることで感じる、生きる時間の有限さ。メメントモリ。
これに対して、バラは枯れていく様子も綺麗だと思う。老いていく時間の長さ。
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