2016年5月24日火曜日

学芸員実習(世田谷美術館)

こんにちは、寺田です。
暑いですね。暑いのは嫌いです。


先週は学芸員実習で世田谷美術館に行ってました。
興味のない人は適当に流し読みをしてください。


実習生は20人くらいいるのですが、男子は一人で、学芸員の女子率の高さに驚かされます。
職員も仕事のできる人は女性が多いらしく、男子はその下についてるというのが今の学芸員事情。面白いのはこれだけ女性が多いにも関わらず、館長等の一番トップにいる人は男性が多いそうです。

実習内容は主に世田谷美術館の教育普及や広報、企画展示、コレクションについての講義を中心に行いました。よく、学芸員って展示の時に監視している人でしょ?と聞かれますが、学芸員の仕事は展示の企画や作品の保存、修復等です。決して立っているだけの楽な仕事ではないです。

世田谷美術館では教育普及に力を入れてる美術館で、地域のコミュニティーとして機能しています。
なのでこれからの実習は教育普及に関する、ワークショップや、美術館ツアーなどの活動に参加することになります。今週の木曜日に早速行ってきます。


他にもいろいろな話を聞いたので、興味のある人は聞いてください。


ついでなんですが、最近行った展示について書きたいと思います。
世田谷美術館で今やっている「竹中工務店400年の夢」「アーティスト・コロニー・セタガヤ」は実習中に観てきました。

「竹中工務店400年の夢」はとにかく展示物が多いです。模型から図面、大工道具などの展示物の他に、土壁の展示空間、薄いカーテンのような素材を使ったインスタレーション等、観て損はないと思います。
「アーティスト・コロニー・セタガヤ」は時間の関係で少ししか見れなかったのですが、澤田政廣や佐藤忠良がパッと目を引きました。

一昨日は、「俺たちの国芳 わたしの国貞」メゾンエルメス「YOKAINOSHIMA」に行ってきました。

最近、美術館が混んでますね。若冲の300分待ちとまではいきませんが国芳国貞も負けじと混んでいました。
正直なところ、人の多さに酔ってしまって足早に出てしまいましたが、国芳国貞を観た時に強く感じたのは、デザインとアートの境界線、来場者の認識はどっちなのだろうということです。
僕の個人的な意見としてはデザインには歴史やバックグラウンドが不必要で、アートにはそれが必要だと感じています。なので、国芳国貞の作品はアート、美術品として鑑賞したし、ミュージアムショップで売っている模造品はデザインされたものだと感じてしまいます。
しかし、国芳、国貞の作品は、彼らが生きていた時代にはデザインとして人々に認識され愛されていた。この同じものに対する価値観の違いがとても面白いと思いながら観てました。

メゾンエルメス「YOKAINOSHIMA」はただ純粋に民俗学的に面白かったです。海外の衣装と日本の衣装を比べた時に、モチーフになるもの違いや、妖怪と形容される独特な衣装に日本らしさというものを感じました。あまり深く考えずただただ視覚的に楽しめた展示だと思います。





Richard Long
Tony Cragg


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